GIDの記録

SRSして10年経過しての思いを綴りたいと思います。

プレマリンの副作用と効果

方々のサイトですでにご承知のことでしょう。
今回はプレマリン(女性ホルモン剤)の嬉しい効果、悪い効果共にお伝えしたいと思います。
 
摂取方法は経口(錠剤を飲む)と皮下注射(おしりに注射)と、パッチ(湿布みたいなシートを貼って皮膚から吸収させる)がありますが
ここでは、おもに経口摂取に関してお伝えしていきます。
 

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嬉しい効果

 見た目に変化する事を嬉しい効果とします。
おっぱいができます。
 これが最大の目的で最大の効果ですね。
自分の体が明らかに変化するのが十分にわかります。
 
変化の過程で痛みがでますが、その痛みすら嬉しいものです。
 
顔つきがふっくらします。
アゴのラインに丸みが出てきて、優しい表情にみえてきます。
ほっぺたの肉付きもよくなるので、全体的に丸顔になっていきます。
 
下腹部が太ります。
おへそより下の部分にお肉が付くようになります。
これは嬉しいのかどうか微妙ですが、女性の体っぽく見えます。
 
筋肉が落ちます。
ゴツゴツした腕や足の筋肉が落ちて丸みをおびます。
嬉しいだけではないかもしれませんね。
チカラが入らなくなるので重いものが持てなくなります。
また、男のように動き回ると非常に疲れます。
 
髪がツヤツヤになります。
 薄毛治療で女性ホルモンを使うくらいですから、髪の毛への効果もあります。
パサパサしていた髪の毛がツルツルした手触りになります。
艶もでるし、コシもでます。
 
性格が穏やかになります。

感受性が豊かになるからか?攻撃性が抑えられ博愛的な感覚になります。

残虐な事件や理不尽な監禁事件などをテレビで聞くと今までなかった感情になります。

 

体臭が変わる

オヤジ臭がなくなります。

むしろいい匂いがします。

 

 

悪い効果

変化するので弊害もあります。
以下は個人差はありますが、起きると辛い症状です。

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爪が弱くなります。
ちょっとしたことで爪が割れてしまい、深爪の痛みを感じることが多くなります。
トップコートを塗っておくのも手段ではありますが、マニキュアの成分で
爪が痛むので良し悪しです。 
傷が治りにくくなります。
 
更年期障害が起きます。
これには今も悩まされています。
私の場合は「ホットフラッシュ」で30分に1回体温が急上昇して汗だくになります。
今は以前ほどひどくなくなってきましたが、10年経過していてもまだ治りません。
電車の中で起きると、途中駅で降りて熱を冷ましていました。
なので、急行には乗らず、普通電車で入り口付近を死守していました。
扉がしまってすぐに発作が出ると次の駅まで最悪な状態です。
真冬でも汗だくになります。
 
汗だくになってしまうため、ファンデーションが完全に取れてしまうので
ファンデーションをつけない作戦に切り替えていたこともありました。
 
性欲が減退します。
もともと性欲が弱かったのですが、女性ホルモンを摂取すると性欲メーターが
完全にゼロになりました。
私個人は嬉しい効果なのですが、人間としてどうなんだろう?と考えると
悪い効果なのかもしれません。
「女の体になったらグヘヘへへ」なんて考えている方が女性ホルモンを摂取
するとそんなこと忘れてしまうかも?
でも、友人は女性ホルモン摂取していても性欲ありました。
 

変わらないもの

良くも悪くも変化すること以外に、全く変わらないこともあります。
 
骨格 
女性ホルモンを投与しても骨の形は変化しません。 
形は変化しませんので、肩幅は広いまま、胸板は厚いまま、首は太いまま
指も太いまま、くびれはできません。
 
くびれは肋骨の数が男性より1組少なく、骨盤が大きいためにできるものであって
男性の肋骨は1組分多いのでくびれは作られません。
 
しかし、私の肋骨は片方だけ小さいので、右側だけくびれらしきものがあります。
 
喉仏も骨なので、ぽっこり出ている人は見た目でアウトです。
女性でも痩せている人は喉仏が目立つこともありますが、絶対数が少ないので
喉仏を指摘されるほどの大きさだとバレちゃいます。
 
喉仏を削る手術もありますが、危険なのでお勧めはしません。
声帯も変化しませんので、声は太いままです。
これを克服できるかできないかでその後の生活が大きく変わるくらい重要です。
トレーニングを積めば中森明菜っぽくなれます。
 
体毛
これも変化しませんので永久脱毛をしましょう。
少なくとも、ヒゲだけでもしておきましょう。
 

さいごに

女性ホルモンは万能薬でも特効薬でもなく、男性が摂取するのは危険な毒薬
くらいに思ってください。
 
効果も個人差がありますので、かならずこうなるわけではありません。
 
過度な期待はせず、良いも悪いも受け止めましょう。
 

プレマリン0.625mg服用の効果とリスク

記事を書くにあたって、プレマリン事情を検索してみたところ、10年前とはかなり事情が変わっていたことに驚きました。

 

 

副作用について

 

プレマリン止めてもう8年。
SRS前までは結構な量飲んでました。
 
SRSを受けるにあたり、1カ月の服用中止が課せられました。
(術後1カ月も服用中止)
プレマリンを服用していると血が止まりにくくなるとのこと。
 
当時はその1カ月服用中止が怖かったです。
 
「おっぱいなくならないかな?」
「男っぽくならないかな?」
「せっかく変化したのに元にもどってしまわないかな?」
 
 
当時は
情報が全くなかったので、不安ばかりでした。
MtF必須のプレマリン
副作用はおっぱいが大きくなってしまうことだけではないんです。
 
そのほかに、ホルモン剤は肝臓で分解されるので、肝臓に負担がかかる事から、飲酒は避ける様にとの注意があります。
 
毎日お酒を飲んでいるのと同じ負担が肝臓にかかっていて、そこへアルコールを追加すると身体への負担が大きすぎるとのことです。
 
私はもともとお酒を飲まないので、お酒を控える行為に関しては全く問題なかったですが、お酒好きな方には苦行だと思います。
 
副作用の実例
 
 
おっぱいが大きくなる=脂肪がつく(太る)
以外の副作用として
血栓症があります。
詳しくはこちら
 
実は、これらの副作用例は女性が服用した場合の副作用であって、男性が服用した場合どのような副作用が起こるかはほとんどわかっていないのです。
 
そもそも、男性が服用した場合の臨床研究はまだ検証段階で、そのサンプル数も少ないため
実際は何が起こるかわからないのです。
 
しかも、日本では処方箋が必要な薬類なので、効果が強い分、副作用の危険も大きいのです。

性別適合手術(SRS)代が4倍に!?

性別適合手術(SRS)で生まれ変わって10年が経過しました。

 

その間で起きた身体の変化と心の変化を、今悩んでいる方に知っていただき、少しでも力になれたらという思いから、ブログを始めてみようと思いました。

 

私が性別適合手術を受けたのは微笑みの国「タイ」です。

当時はまだお安くできたのですが、現在は驚くほど高額で、私が受けた時の4倍になっています。

しばらく今の価格のままか更に上がる可能性もあるため、実施を検討されている方は早めに決断されるといいと思います。

しかし、人生を大きく変える決断なのでお金の問題だけでは判断できないのも現実だと思います。

 

SRSを受けたいと思って、代金も用意したとしても診断書が必要ですし、その他必要な書類や検査も必要です。

 

診断書も安易に発行されませんので準備にはそれなりに時間がかかります。

 

現在、性同一性障害GID)は認知され社会的地位もある程度確保されてきてはいますが、まだまだ偏見もあります。

都会では受容されていても地方では差別の対象になることもあります。

 

これらの事や、SRS後の事についても随時説明していきたいと思います。

 

 

 

 

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